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腹筋の衰えが便秘の発症に大きくかかわっている

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内臓を支えてその働きを正常に保つ腹筋

高齢者に弛緩性便秘が起こりやすい大きな原因として、加齢による腹筋の衰えや腸壁の弾力性の低下があります。

高齢者の弛緩性便秘を解消に導くには、これらの原因を取り除く必要があります。しかし、老化によって低下してしまった腸壁の弾力性自体を自力で回復させるというのは、難しいといわざるをえないでしょう。そこで必要となるのが、高齢者の弛緩性便秘のもう一つの原因となっている腹筋の衰えを正すということです。

腹筋は、さまざまな内臓を支えたり、その働きが正常に行われるのを助けたりするのに重要な役割を果たしています。

大腸や小腸、胃など、私たちの腹部に収まっている内臓は、主に腹筋の力によって支えられて、本来あるべき位置を保っています。ところが、加齢や運動不足などが原因で腹筋が衰えると、内臓を支える力も弱まっていきます。その結果、大腸の上部にある胃が重力の影響で下垂してくることも相まって、大腸がたるむ「タルミ腸」を引き起こしてしまうのです。

先ほども述べたように、特に高齢者の場合は、若いころに比べると腸壁の弾力性が大きく低下しているため、腹筋の裳えによる大腸のタルミは、さらに起こりやすくなるといえるでしょう。

 

 

腹筋は排便時のいきむ力を生み出す源

また、腹筋は大腸が便を直腸に送り出して排便を促すという点でも、重要な役割を担っています。

よく「いきむ」という言葉が使われますが、排便のさいには、意識をするしないにかかわらず、誰しもおなかにぐっとカを入れた状態で踏んばり、いきんでいるものです。

大腸で作られた便は、ぜんどう運動(内容物を先送りする働き)によって直腸まで運ばれますが、そこから肛門を通じて体外に押し出すには、さらなる力が必要です。

つまり、私たちは腹筋を使っていきみ、おなかの内側に圧力を加えることで、便を体外に押し出しているというわけです。腹筋が衰えると、当然、便を体外にうまく押し出せなくなり、便秘は悪化していくことになります。

このように、腹筋の衰えは、さまざまな意味で便秘の発症や悪化を促します。高齢者が転倒などで一時的にでも寝たきりになり、腹筋などの全身の筋肉が急激に衰えると、それまで便秘のなかつた人でもほぼ例外なく便秘に陥るものです。

こうした事実も、腹筋の衰えが便秘の発症に大きくかかわっていることを如実に示しているといえるでしょう。

 

 

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