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「下痢のときは水分の摂取を控えたほうがいい」は間違い

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食事やストレス、病気など下痢の原因は多様

よく悩ませるおなか不調としては、便秘とともに下痢があります。

小腸で栄養分が吸収された食べ物の残りカスは、さらに大腸で水分が吸収されて便になります。その一方で、直腸(大腸の最終部分)まで便をスムーズに移動させるために、腸の粘膜からは一定量の水分が分泌されているのです。

ところが、腸のぜんどう運動(内容物を先送りする働き)が活発になりすぎて、便から水分が十分に吸収されないまま運ばれたり、なんらかの原因で腸粘膜から水分や粘液が過剰に分泌されたりすると下痢が起こります。

例えば、辛い香辛料やカフェイン、アルコールなどの刺激物を多量に摂取した場合は腸のぜんどう運動が激しくなり、食べすぎや飲みすぎ、おなかの冷えから腸粘膜の働きが乱れた場合は、水分を過剰に分泌しやすくなって下痢になります。

 

 

また、食中毒や感染症のように、外部から侵入した細菌・ウイルス(細菌よりも小さな病原体)を排泄するために起こる下痢では、発熱や腹痛を伴うこともあります。

不規則な生活習慣や精神的なストレスも下痢を起こす重大原因です。その代表的な症状が過敏性腸症候群で、腸には異常がないのに下痢や便秘、その両方をくり返し、日本人の約30%が悩まされているといいます。

また、下痢が慢性化している合は、ガンや腸炎、ポリープなど、なんらかの腸の病気が疑われるので、早急に消化器科を受診する必要があるでしょう。

人肌程度のぬるま湯をひと口ずつ飲もう

このように下痢を招く原因はさまざまですが、下痢そのものは腸の内容物を排泄しようとする自然な生理現象であり、体内に便が滞留して毒素を出す便秘よりは体にとって害は少ないといえます。

近年の医学常識でも「体は必要があって排泄を促しているのだから、下痢を無理に止めてはいけない」と考えられており、むやみに下痢止め薬を使うのはおすすめできません。

特に、細菌やウイルスが下痢の原因になっている場合は、下痢止め薬で無理に便の排出を抑えると、かえって体調が悪化することもあります。

では、下痢が起こったら、どう対処すればいいのでしょうか。一般に、下痢のときは水分の摂取を控えたほうがいいと思われがちですが、これは間違いです。下痢は、腸の水分調節機能が異常をきたしている状態なので、腸内は水浸しでも体内への水分や栄養の吸収は滞っています。つまり、体の中は脱水状態になっているので、必ず水分補給をしてください。

そのさいの注意点としては、冷たい水を一気に飲むのは禁物です。人肌程度に温めた湯をひと口ずつ、ゆつくりと飲むようにしましょう。

 

 

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