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便秘について

便秘を専門に診察する「便秘外来」

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生活指導だけで大半の便秘は改善

「便秘外来」開設当初は、医師の間でも「便秘で病院へ行くなんて」という意識がまだ色濃くありました。その後、研究が進み、便秘が全身の健康を害する大きな原因となることが明らかになったため、便秘はようやく「たかが」ではすまされない重要な問題と認識されるようになってきたのです。

ところで、医学が進歩した現在も多くの人が便秘に悩む理由は、ストレスの増大や運動不足の蔓延など、さまざまな理由が考えられますが、便秘外来の医師は、便秘に対する不確かな俗説や誤解、誤った対処法が横行しているからではないかと考えています。

実際に、便秘外来を訪れる患者さんでも、自己流で便秘を解消しようとして、逆に悪化させたケースが少なくありません。そうした患者さんには、便秘になるしくみを丁寧に説明し、腸内環境や自律神経(意志とは無関係に血管や内臓の働きを支配する神経)のバランスを整える生活指導をするだけで、大半は改善するものです。

では、便秘とは具体的にどんな状態を指すのでしょうか。日本内科学会は「3日以上排便がない状態、または毎日排便があっても残便感がある状態」のように定義しています。

とはいえ、便秘は個人差が大きく、排便が何日間なければ便秘であるという明確な診断基準もないため、一般に、症状が1つでもあれば、便秘の可能性が高いと判断していいでしょう。

 

 

便秘外来で多い便秘の3大原因

また、便秘を招く原因としては、主に次の3つがあります。便秘の克服には、まず原因を正確に突き止め、原因に応じた対処を請じることが肝心です。

①腸のぜんどう運動の不全

大腸のぜんどう運動(内容物を先送りする働き)の低下で、滞留便が腐敗して悪玉菌が増え、おなかが張ったり、ガスがたまったりするのが特徴で、適度な運動と食物繊維の摂取が必要。

②肛門括約筋の異常

便が直腸(大腸の最終部分)まで到達しているのに排便できないときの原因。外出時や仕事中などに便意を我慢しつづけると、脳からの排便指令が届かず肛門括約筋の働きが鈍って排便できなくなってしまう。

③自律神経が不安定

過度のストレスなどから自律神経のバランスが乱れ、副交感神経(心身を休息状態に導く神経)の活動が低下すると、腸の動きが悪くなる。リラックスを心がけて副交感神経の働きを高めることが重要。

 

 

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