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冷房で冷えると便秘になりやすい!おなかを温めて腸を元気に

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おなかの温度は、腸の調子を反映している

東京都立川市の松生クリニックには、便秘の人を専門に診る「便秘外来」があります。患者さんは重症な便秘の人が多く、なかには1日50錠、100錠という、とんでもない量の下剤(便秘薬)を服用している人もいます。

そんな便秘の患者さんたちを診ていて、院長の松生恒夫先生が痛感するのが、「冷え」を訴える人が多いということです。なかでも特に目立つのが、「おなかの冷え」です。

実際、便秘の人のおなかの表面の温度を測ると低めです。しかし、おなかを温めて、おなかの表面の温度が上がると、便秘も改善することが、松生先生たちの実験でわかっています。おなかの温度は、腸の調子を反映しているのです。

松生先生の便秘外来が最も混雑するのは、1~2月の寒い時期と、7~8月の暑くて冷房をよく利用する時期です。これらの時期が、特におなかを冷やしやすいからでしょう。

 

 

冷えで起こる停滞腸が便秘やガス腹を招く!

ここで注意してほしいのが、「10度以上の急激な温度の低下」です。この極端な温度の低下が、腸には負担となるのです。

温度差が大きいと、腸などの内臓の機能を調整している自律神経が影響を受け、交感神経が優位になります。交感神経には腸の動きを低下させる働きがあるので、腸の動きが鈍くなります。

また、体が急激に冷えると、血行が悪くなります。腸の血流も悪くなるため、腸の動きが低下してしまいます。

このように、おなかが冷えて腸の動きが悪くなった状態を、松生先生は「停滞腸」と呼んでいます。停滞腸になると、便秘になったり、おなかが張ってガスがたまったりします。

便秘がひどくなると、腸にたまった老廃物が血流に乗って全身に流れ、肌荒れや肥満の原因にもなります。

おなかを冷やさないで、さらに温める

腸の機能を落とさないためには、まず温度の急激な低下を避けるべきです。この夏は、外出から帰った際に、エアコンの温度設定を、室外より7度以上下げないようにしてください。

といっても、自宅以外では、それもかなわないことが多いでしょう。そのために、利用してほしいのが、「タオルをおなかに当てる」ことです。

おなかの具合が悪いときに、手のひらをおなかに当てると、温まって気持ちよくなります。それと同じで、タオルをおなかに当てるだけで、腸の冷えを防げるのです。

タオルなら、持ち歩いて、いつでもどこでも使えます。例えば、冷房の効いた電車に乗ったときでも、すぐに取り出しておなかに当てられます。

冬の外出時なら、腹部にタオルを巻いたり、腹巻きをしたりするのも、保温に役立つでしょう。

松生先生は、便秘の患者さんに、「おなかを冷やさないことはもちろんで、さらに1歩進めて、温めてください」と伝えています。

薬に頼らない元気な腸を取り戻す

半身浴もお勧めです。37~40度のぬるめのお湯におなかまでつかり、20分ほど温まります。ぬるめのお湯は、自律神経のうちの副交感神経を優位にします。副交感神経は、心身がリラックスしたときに働く神経で、内臓の働きを促進しますから、腸の動きもよくなります。

そのとき腸もみをすると、便秘の改善効果がより高まります。入浴により血行がよくなるうえに、腸に刺激が加わって、腸の動きがさらに活性化するのです。

腸もみは、大腸内視鏡検査をするときに、腸に入った空気を抜くために松生先生が考案したものです。おなかを両手で軽くつまみ、大腸の形に沿って、時計回りに右から左へ、空気を押し出すように押しもみします。便が滞りやすいおなかの左下の辺りは、念入りにもんでください。

半身浴をしながら3周くらいもむと、腸にたまった便やガスも抜けやすくなります。

食事では、オリーブオイルをお勧めします。松生先生たちの実験で、オリーブオイルには、優れた保温作用があることがわかりました。お湯といっしょに飲むと、お湯の温かさが持続し、おなかがいつまでもポカポカするのです。

みそ汁やホットレモネードなどの温かい飲み物に、小さじ1杯のオリーブオイルを入れて飲んでください。腸を活性化するのに役立ちます。

その際、お勧めなのは、未精製で酸度が低いエクストラバージン・オリーブオイルです。

こうしておなかが温まると、便秘やガス腹は自然に改善します。お通じがないからと、簡単に薬の量をふやす前に、意識しておなかを温めてみましょう。きっと、薬に頼らなくてもよい、本来の元気な腸を取り戻せるはずです。

 

 

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