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落下腸の便秘の改善に効果のある「腸戻し」で便の通過もスムーズに

投稿日:4月 4, 2017 更新日:

大腸内視鏡検査に30~40分もかかるケースがある

ねじれ腸の患者さんがへった一方で、2014ごろからふえてきたのが、やはり重症便秘である「落下腸」の患者さんです。落下腺は、ねじれ腸に有効な大腸ゆらしも、運動も、あまり効きません。それだけに、患者さんの悩みも深刻です。最近は、国立病院機構久里浜医療センターの水上健先生の外来の便秘の患者さんの約8割を占めています。

水上先生がねじれ腸や落下腸を発見したのは、内視鏡の検査がきっかけでした。水上先生は、ドイツでも100人以上の大腸内視鏡検査を行いましたが、ドイツの人たちに比べ、日本人はとても内視鏡が入りにくい。

大腸内視鏡検査は、熟練した医師なら、通常は2~3分で、最も奥の盲腸まで到達しますが、30~40分もかかるケースがあるのです。

そのようなケースの人たちの大腸は、例外なくねじれており、ひどい場合は骨盤内にひとかたまりになっていました。これでは、内視鏡が入りにくいわけです。

そこで水上先生は、内視鏡検査のときに、患者さん自身に腸を持ち上げてもらいました。落下腸の場合、下からしっかり腸を押し上げ、固定してもらうと、内視鏡がスムーズに入り、10分前後で終わります。

これを基に、水上先生が落下腸の便秘の改善に考案したのが、「腸戻し」です。内視鏡がスムーズに入るということは、便の通過もスムーズになるということですから、便秘の改善には大いに役立つと考えられます。

この腸戻しを、あるテレビ番組で、落下腸の便秘の人にやってもらったところ、その効果がハッキリと現れました。

一週間の腸戻しで下腹が15cm細くなった

Aさん(35歳・女性)は30年来の便秘。1週間ほど便秘が続き、おなかが苦しくなると、下剤で対処するという状態でした。レントゲン写真で診ると、大腸が下のほうに折り重なり、明らかに落下腸です。

通常、大腸の長さは80cmくらいですが、Aさんの大腸はたまった便の重みで170cmまで伸びていました。そして、ポッコリ飛び出した下腹部周りのサイズは111cm。「便が出ないときはズボンをはくにも四苦八苦」とのことでした。

Aさんには腸戻しを1日2度、朝食前と寝る前にしてもらいました。1日めの夜にはおなかがポコポコいい始め、2日めの夜は早くも便意を感じて、排便があったそうです。そして、4日め以後は、毎日お通じがつくようになりました。

1週間後、Aさんは体重が4kgもへり、下腹部周りのサイズは95・5cmに。15・5cmも細くなって、大喜びでした。

落下腸の人は、立っている状態ではおなかの下のほうに腸が落ちますが、逆立ちすると腸が上がり、本来の形に近づきます。Aさんも、やはりそうでした。

→落下腸の人の便秘を改善する方法「腸戻し」のやり方

 

 

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