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重症な便秘である「落下腸」の人が増えてきた

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ねじれ腸よりさらに重症の落下腸

子供のころからのしつこい便秘は、腸にねじれがある「ねじれ腸」が原因だった!

国立病院機構久里浜医療センター内視鏡検診センター部長の水上健先生が、このことを2013年テレビや本で紹介してから、水上先生の外来には以前にも増して、症状の重い便秘の患者さんがおおぜい来るようになりました。

このねじれ腸には、水上先生が考案した腸のマッサージ法である「大腸ゆらし」が非常に有効です。このマッサージ法がうまく伝わったのか、ねじれ腸の患者さんの割合はしだいにへりました。

さて、ねじれ腸の患者さんがへった一方で、2014ごろからふえてきたのが、やはり重症便秘である「落下腸」の患者さんです。落下腺は、ねじれ腸に有効な大腸ゆらしも、運動も、あまり効きません。それだけに、患者さんの悩みも深刻です。最近は、水上先生の外来の便秘の患者さんの約8割を占めています。

落下腸とはどういう腸の形態かを説明する前に、本来の大腸の形態と、ねじれ腸について簡単にお話ししましょう。

腸がグチャグチャにねじれ便が通過しにくくなる

大腸は、小腸の周囲を四角く取り巻いていると、私たちの教科書に書いてあります。しかし、それは欧米人の腸で、日本人の腸のほとんどは、そういう四角い形をしていません。これまで2万人以上の腸を診てきた水上先生の経験では、日本人の約8割は腸が複雑にねじれています。

便が腸の中をスムーズに通過できるのは、大腸の曲がり角が90度前後のときです。ヘアピンカーブのように極端に曲がったり、ねじれて狭くなったりすると、そこに便が引っかかって、詰まってしまいます。これが、ねじれ腸による便秘です。

それよりさらに困った状態が、腸が下に落っこちる落下腸です。本来、大腸は、横行結腸の両端が、腹部の後方の膜に埋まってしっかり固定され、腸の形が保たれています。

ところが胎児のとき、腸が形成される過程で、横行結腸の両端が固定されないと、腸全体が下がり、やがて骨盤の中に落ち込んでしまうのです。そのため、立っているときは下腹がポッコリ出てしまいます。日本人には、生まれつきこういう腸の形態の人が、5%ほどいると推定されます。

落下腸になると、腸はさらにグチャグチャにねじれ、便が通過しにくくなります。そのうえ、便の重みで腸が長くなり、さらに通過が困難になるのです。

 

 

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