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便秘について

便秘を解消するために大切なのは生活習慣の改善

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年を取ると便秘が増える

便秘は、大変多くの人が悩まされる症状です。若い世代では圧倒的に女性のほうが多いですが、中高齢者になると男性にも増えてきます。60代以降では、2~4人に1人が便秘であるともいわれます。

年を取るにつれて便秘が増える理由は、大きく「なんらかの病気の影響」「加齢に伴う体の衰えや生活習慣の影響」があると考えられます。

まず、病気の影響に関しては、次の二つが便秘を引き起こす原因となることがあります。

①薬の副作用

病気の治療のために服用している薬の副作用で便秘が起こっているケースは、中高齢者には意外と多いものです。

実際、外来に便秘を訴えてくる中高齢者の患者さんに聞くと、ほとんどの人がなんらかの薬を常用していると答えます。

ことに高齢者では、複数の慢性的な病気を併発することが多く、それだけ複数の薬剤を常用している人が少なくありません。複数の薬剤の副作用によって、便秘がひどくなってしまうことが多いのです。

例えば、頻尿やセキ止めの治療薬、安定剤などが便秘を引き起こすことがあります。

困ったことに、「便秘になるから」と処方された薬をちゃんと飲まなくなる人もおり、病気の治療に支障が生じます。薬の中には副作用の少ないタイプのものもありますので、便秘が気になる場合は必ず医師や薬剤師に相談してください。

②病気に伴う便秘

消化管やほかの部位の病気が原因となり、便秘が起こることもあります。

例えば、大腸に腫瘍ができて、便の通り道が妨げられ、便秘が起こることもあります。

なんらかの炎症で腸管が狭くなってしまう腸管狭窄や、腸管や腹膜が炎症を起こし、腸管がくっついてしまった状態の腸管癒着、腸管の内部がふさがってしまう腸閉塞なども便秘を引き起こします。

これらは、おなかを切る手術を受けたことがある人に後遺症として起こるケースが多いのですが、手術していなくても、腹膜炎や子宮内膜症のような病気によって癒着ができることもあります。

また、女性では、子宮筋腫や卵巣膿腫などが腸を圧迫し、便秘になることもあります。こうした場合、原因となっている病気の治療が必要です。

食事量の減少や運動不足も原因

次に、体の衰えや生活習慣の影響に関して便秘が増える理由です。

③腸の働きの衰え

腸管は外側の大部分が筋肉でできていて、この筋肉が収縮することによって、内容物を先へ先へと送っていきます。この動きをぜん動運動といいます。

年を取ると、この送り出す動きが鈍くなってしまいます。そして、便が腸内に長時間とどまり続けると、今度は便の水分が吸収されて失われ、便が硬くなり、ますます排便が困難になるのです。

④水分不足

高齢になると、のどの渇きを感じにくくなったり、頻尿などでトイレに行くことを避けようという心理が働いたりして、水分摂取量が不足しがちです。水分摂取量が少ないと、腸内の便が硬くなってしまいがちです。

⑤運動不足

運動不足でおなかの筋力が衰えてしまうと、排便時に息む力が弱まって、便が出しにくくなります。

また、腸の周りの筋力が衰えると、ぜん動運動もスムーズに行われなくなると考えられます。

⑥食事量の減少

年を取ると、食事の量自体が少なくなる傾向があります。食事量があまりにも少ないと、便量が減るため、排泄しようという働きがしだいに起こりにくくなってきます。

自然な排便は体の重要な機能

さて、慢性的な便秘に悩んでいる人は、下剤や浣腸を常用していることが多いものです。しかし、長期間にわたって、そうした手段に頼っていると、体に備わる便を出す力が衰え、ますます自然な排便ができなくなってしまいます。

そもそも便秘とは、腸の機能が障害されている状態です。

腸の機能とは、単に消化吸収にとどまりません。体にとって不要な老廃物や有害な物質を排泄する作用、さらには外部から侵入する病原体から身を守る免疫機能など、腸はさまざまな役割を担っています。

その機能が障害されている状態、すなわち便秘を放置していると、さまざまな弊害を体に引き起こします。

自然な排便という当たり前の、しかし、体にとってはきわめて重要な機能を取り戻すために、何より大切なのは、生活習慣の改善です。

ぜひ、生活習慣の改善を皆さんの生活に取り入れ、つらい便秘とサヨナラしてください。

 

 

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