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ねじれた腸が原因の便秘には「腸ゆらし」が有効

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便秘の大きな原因の一つ

日本人の約5人に1人、女性は半数以上が便秘だといわれています。その大きな原因の一つが、日本人特有の「ねじれ腸」にあることが、最近わかってきました。

人体模型や人体解剖図で見る大腸は、小腸をぐるりと四角く取り囲むような形をしています。しかし、実際は、ほとんどの日本人の腸は、複雑にねじれているのです。

横須賀・久里浜医療センター内視鏡部長の水上健先生が、ねじれ腸に気付いたのは、痛みが少ない大腸内視鏡挿入法の開発がきっかけでした。

内視鏡の挿入がとても難しい人と、容易な人がいたのです。難しい人の大腸は、解剖図と違ってねじれていました。そして、その多くが便秘でした。腸のねじれた部分は狭く、内視鏡が通りにくいのです。同じように便もねじれた部分でつかえて、スムーズに排便されません。

欧米ではねじれた腸をめったに見ない

水上先生が、多くの患者さんの腸を検査したところ、その約8割は腸がねじれていて、解剖図どおりの形をしている人はめったにいないことがわかりました。特に、女性は骨盤が広がっているので、腸が骨盤に落ち込んでねじれやすい傾向にあります。

一方、欧米で、ねじれた腸を見ることはめったにありません。水上先生は、ドイツで100例以上の内視鏡検査を行いましたが、そのほとんどが、解剖図どおりの腸の形をしていました。

日本人の約8割に見られる腸のねじれは、生まれつきのものと考えられます。人種や民族で顔つきが異なるように、体つきも多少違うのです。ねじれ腸も、そうした民族差の一つだと、水上先生は考えています。

ねじれ腸由来の便秘に刺激性下剤は向かない

①子供のころから便秘だった

②腹痛を伴う便秘がある

③便秘の後、下痢・軟便になる

④運動量が減ると、便秘になる。

この4項目のうち、2つ以上当てはまる人は、ねじれ腸の可能性が非常に高いと言えます。

ねじれ腸由来の便秘が多く見られるのは、慢性便秘や、過敏性腸症候群(以下IBS)の患者さんです。IBSの定義は「腹痛を伴う排便障害」ですから、「便秘型IBS」や、便秘と下痢をくり返す「混合型IBS」で、ストレスに心当たりがなければ、原因はねじれ腸にある可能性が高くなります。

ねじれ腸由来の便秘は、腸は動いているのに、ねじれた部分で便が引っ掛かって排出されないために起こります。腸は動くものの、ねじれて細くなった腸の部分を便が通過しにくいために腹痛を自覚します。そして便秘が続くと、たまった便で腸が太く長く伸び、余計にねじれやすくなります。

便秘だからと、市販の刺激性下剤を長期間常用し、便を出そうとすると、腸のねじれて細くなった部分を通過させるために、腸を無理に動かすことになります。すると、腸は疲れ切ってしまいます。

疲れた腸は動かなくなってしまい、便を出せず、さらに便がたまって、腸がより太く長くなり、ますます便が出にくくなるという悪循環に陥るのです。

驚くほど便通がよくなる

ねじれ腸由来の便秘の改善に大変有効なのが「腸ゆらし」です。両手の指先で、腸をゆらすようにおなかをマッサージするだけで、驚くほど便通がよくなります。

水上先生が、このマッサージを考案したのは、大腸内視鏡検査がきっかけでした。水上先生は、「浸水法」という痛みのない検査法を開発し、麻酔なしで大腸の内視鏡検査を行っています。

検査時に、内視鏡をスムーズに挿入するため、患者さん自身に、腸のねじれたり曲がったりしている部分を押してもらうことがあります。すると、腸が動いてねじれがゆるむなどして、スムーズに内視鏡が入って行きます。そのテクニックを参考にして患者さんに勧めているのが、腸ゆらしです。

腸ゆらしは、重症の便秘にも即効性があります。あるテレビ番組で、ねじれ腸由来の便秘で便秘歴25年、4日に1回しか排便がないというAさん(45歳・女性)に、腸ゆらしを、夜やってもらいました。すると、その翌朝から、4日連続でスムーズな排便があり、腸にたまっていた大量の便が激減したのです。

Aさんの腸のレントゲン画像を見ると、腸ゆらしの前は、腸内に大量の便がたまり、腸が太く垂れ下がっています。ところが、腸ゆらしの後は、便の量が減り、腸が持ち上がっているのです。つらい便秘に悩む皆さんは、腸ゆらしをぜひ行ってみてください。

 

 

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