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便秘について

自律神経が乱れが便秘を起こす

投稿日:1月 27, 2017 更新日:

腸のぜんどう運動を活発にする

便秘を解消するためには、腸内環境を整えることが重要です。では、そのために、どんなことが大事なのでしょう。

最も重要なポイントは、腸のぜんどう運動です。ぜんどう運動というのは、腸の内容物を先へ先へと押し出す動きのことで、この動きが弱まると、食べた物が腸内で異常発酵するなどして、悪玉菌が活動しやすい悪い腸内環境になってしまうのです。

一方、ぜんどう運動が活発になると、腸に残っている物がスムーズに押し出されていきますから、腸内がきれいになり、善玉菌が活躍しやすくなります。そうなると、強い者に味方する日和見(ひよりみ)菌が味方となって、腸内環境はどんどんよくなっていきます。

そして、このぜんどう運動を支配しているのが、自律神経の一つ、副交感神経になります。自律神経が乱れている人の多くは、、副交感神経の働きが低下ぎみです。このため、ぜんどう運動も不活発となり、便秘が起こっているわけです。

体内時計は全身の各細胞に存在します

逆に、副交感神経の働きを高めてやれば、ぜんどう運動も活発となり、腸内環境が整います。すると、さらに副交感神経の働きも高まります。この好循環によって、便秘が解消する方向に向かうのです。

では、副交感神経の働きを高めるためには、どんなことが必要でしょうか。

交感神経と副交感神経は、一日の中でリズムをもって働いています。交感神経は朝から上がり始め、昼をピークに夕方に向けて下降します。一方、副交感神経は昼から上がり始め、夜中をピークにして、朝方に向けて下がっていきます。

この2つの自律神経の切り替えが、正しく行われることが重要になるわけです。

皆さんは、体内時計という言葉を耳にしたことがあるでしょうか。人間の体の中には、時間の流れを管理してホルモン分泌や新陳代謝など、時間ごとに行動を起こさせる機能があります。

これまでは、そのような体内時計が脳の中に存在すると考えられてきましたが、最近の研究では、細胞それぞれに、時計遺伝子というものが存在し、これが時間を管理していることがわかってきました。

自律神経の切り替えには、この時計遺伝子が関与しています。そして、時計遺伝子を作動させるポイントが2つあります。それが朝の太陽の光と、朝食です。

朝起きたらまずカーテンを開ける

人間の時計遺伝子は、1日が24時間よりも少し長い設定になっていて、実際の時周とは少しズレています。本来なら寝ている時間に起きているという不規則な生活を続けていると、そのズレがどんどん助長されてしまいます。しかも、こうして時計遺伝子がズレると、自律神経も乱れてしまうのです。

そこで、そのズレをリセットする必要があるわけですが、それをしてくれるのが朝日というわけです。

ですから、朝起きたら、まずカーテンを開けましょう。曇りの日や雨の日でも、窓際であれば、時計遺伝子をリセットするためにじゆうぶんな光が得られるはずです。

仕事の関係で、夜働いて、朝寝る生活をしている人でも、1日に1度は太陽の光を浴びてください。人工の光では、時計遺伝子はリセットされません。夕方でもかまいませんから、1日に1度は日光を浴びて、時計遺伝子をリセットするようにしましょう。

副交感神経は男性のほうが早く老化

朝の光と並んで、朝食を食べることも大事です。実は、時計遺伝子を作動させるためなら、朝食に何を食べてもかまいません。バナナ1本にヨーグルトという朝食でも、じゅうぶんです。あくまでも朝食をとる習慣をつけることが大事と考えてください。

また、起き抜けに、一杯の水を飲むことも勧められる方法です。水によって、腸に潤いと刺激がもたらされ、便秘解消に役立ちます。

便秘に苦しむのは女性ばかりと考えがちですが、実は、最も便秘に苦しんでいるのは、男性の高齢者です。男性の高齢者の場合、加齢によって自律神経の働きが落ちてきます。一般に、女性よりも男性のほうが10年も早く副交感神経の働きが落ちるとされています。

ですから、そうしたかたに特にお勧めしたいのが、朝いちばんの水飲みなのです。

さらに、リズムのある生活を送ることも重要になってきます。1日3食、朝、昼、晩ときちんと食事をすることも一つのリズムですし、歩くときもリズムが大事です。

運動中や生活の各所でリズムを取ることで、セロトニンという神経伝達物質が分泌されます。セロトニンがじゅうぶんに分泌されると、夜に安眠でき、それがまた、生活のリズムを保ち、自律神経のバランスを乱きないことにもつながってくるのです。

 

 

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