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便秘について

便秘の改善には腸内環境をよくすることが大事

投稿日:1月 27, 2017 更新日:

便秘には、3つのタイプがある

港区赤坂・小林メディカルクリニックの便秘外来は95%以上の改善率を誇りますが、現在、予約で5年待ちの状況です。ですから、今回は、小林弘幸先生の自分でできる便秘改善のポイントをお話しします。

便秘には、3つのタイプがあります。

1つめが、腸のぜんどう運動に問題が起こっているタイプ。腸の中の食べ物を直腸まで移動させる、腸のぜんどう運動が低下して起こるものです。

2つめが、肛門括約筋(こうもんかつやくきん)に問題があるタイプ。便がせっかく直腸まで来ていても、排泄を促すセンサーが鈍って起こります。

3つめが、意志とは無関係に働いて内臓などを支配している自律神経の働きに問題が生じているタイプ。ストレスなどによって、二つの自律神経である交感神経と、副交感神経のバランスが乱れて起こります。

この3つのどのタイプの便秘にも有効な方法が、腸内環境を整備することです。

副交感神経の働きを高めることが大事

腸の中には、1.5キロほどの腸内細菌がすんでいますが、この腸内細菌は、3つの種類に分けられます。有益な働きをする善玉菌、悪影響を及ぼす悪玉菌、どちらにも属さない日和見(ひよりみ)菌の3つです。その比率は、2対1対7といわれています。

日和見菌というのは、その名前のとおり、強いほうに味方します。ですから、腸内環境が乱れていると、日和見菌は悪玉菌の味方になり、腸内環境は一挙に悪玉菌が優勢になってしまいます。逆に、日和見菌が善玉菌の味方となれば、腸内環境がガラッと改善します。ですから、いかに日和見菌を味方につけるかが鍵になるのです。

そのためには、腸を支配している副交感神経の働きを高めることが大事です。すると、腸内環境が整備され、便秘が解消されていきます。

腸内環境が悪いと太りやすく疲れやすい体に

腸の中には、1.5キロにも及ぶ腸内細菌がすんでいるという話が出ましたが、排泄される便の半分は死んだ腸内細菌です。これらを含めれば、普通の人でも3キロは宿便(腸に長期間滞留した便)があり、便秘の人ならそれ以上の宿便があるといっていいでしょう。この宿便が排泄されるので、自然と体重が落ちていくのです。

かといって、宿便が出た分だけ、やせたわけではありません。腸内環境が悪いと、腸にたまった老廃物も栄養素として取り込まれてしまいます。そのため、血液がドロドロになり、必要な栄養素が細胞に取り込まれなくなって、内臓脂肪として蓄積されてしまうのです。

つまり、腸内環境が悪いと、皮下や内臓に脂肪がたまるのに、、全身の細胞には必要な栄養が行き渡らず、低栄養状態になるのです。

太りやすくて、疲れやすい、しかも精神的にもイライラしがちになります。一方、腸内環境がよくなると、血液中の栄養素はどんどん各細胞に取り込まれ、各細胞のエネルギー代謝が高まり、皮下や内臓に脂肪がたまらなくなります。

腸内環境の改善で多くの健康効果が期待できる

このように腸内環境を改善して便秘を解消すると同時に太りにくい体になるわけです。また、腸内環境がよくなると、糖尿病やアルツハイマー病や認知症などにもよい影響を及ぼすことが判明しつつあります。

便秘が解消するだけでなく、こうした多くの健康効果が期待できるわけですから、ぜひ、多くのかたに腸内環境の改善に取り組んでほしいと思います。

小林メディカルクリニックの便秘外来に来る患者さんを含め、便秘と信じ込んでいる人の約半分は、治療が必要な便秘ではありません。検査をしても、腸には便がたまっておらず、便秘とはいえないケースが多いのです。

便秘かどうかは、便通が毎日あるかないかで決まるものではありません。便通の回数は個人差が大きく、2日に1回、3日に1回の人でも、便秘ではない人がいます。

逆に、1日に2回便通があっても、調べると便秘の人がいるのです。3日に1回でも、そのつど便がきちんと出て、不快感がなく、ふだんから便通が気にならないなら、便秘とは考えなくていいのです。目安として、一週間、便が出ない状態が継続するなら、病院に行くか、自分で腸内環境を改善することを考えたほうがいいでしょう。

 

 

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